当社は、バイオ分野の研究開発を行う株式会社CO2資源化研究所に出資いたしました。
現在の日本では、家畜用飼料の国内自給率が25%程度、国内消費エネルギーの自給率は約6%と、そのほとんどを輸入に依存しております(*)。そのため、水産養殖・畜産業における飼料用蛋白源である魚粉の世界的な価格高騰や資源不足、エネルギーの化石資源依存課題の解決は急務となっております。
2015年国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」においても、環境、食糧、エネルギーについてのゴールが掲げられ、問題解決への取り組みは国際的に注目されております。
UCDIは、革新的なバイオ技術で水素(H₂)と二酸化炭素(CO₂)から菌体を培養し、「Biofeeds(バイオフィーズ:飼料蛋白素材)」「バイオ燃料」「化学品」分野での資源化を研究、開発する企業です。CO₂を良質な飼料に生成するほか、2020年、航空会社が購入を義務付けられているバイオジェット燃料にも活用でき、世界市場をターゲットとした技術を有しております。東京大学内に研究室を設け、実証生産に向けた研究開発に取り組んでおります。
2015年10月より当社プロフェッサー事業部は、化学やバイオ、情報工学等の研究分野において大学研究者や技術者のエージェント、知的財産のプロデュース事業を展開してまいりました。これまで、600名を超える研究者と、150社(機関)以上のAI(人工知能)などIT企業や、機械、繊維、化学、化粧品などの企業や研究施設とネットワークを構築しております。今回の出資により、当社の営業力とネットワークを活かし、UCDIの研究の早期事業化を促進してまいります。
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「株式会社CO2資源化研究所 (UCDI)」
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本社:東京都港区芝5-13-15 芝三田森ビル6階
本郷リサーチセンター:東京都文京区弥生2-11-16(東京大学内研究拠点)
代 表 者:代表取締役CEO 湯川英明 (農学博士)
最高顧問:児玉徹 (東京大学名誉教授/農学博士)
特別顧問:永井和夫 (東京工業大学名誉教授/農学博士)
資 本 金 :5,000万円
設立:平成27年8月
事業内容:水素(H₂)と二酸化炭素(CO₂)から菌体を培養し、資源化する技術を持つ研究開発型ベンチャー。生成される資源は「Biofeeds(バイオフィーズ:飼料用蛋白素材)」、「バイオ燃料」、 「化学品」の3つで、2018年に技術実証、2020年実証生産を目指している。
【代表者 湯川英明氏について】 専門分野 分子生物学、微生物利用学、酵素化学
学歴 1971年 東京大学農学部農芸化学科卒業
職歴 1997年 三菱化学株式会社リサーチフェロー就任
2007年 RITE((公財)地球環境産業技術研究機構) 理事就任
2011年 Green Earth Institute株式会社設立
2015年 株式会社CO2資源化研究所設立
受賞歴
1991年 バイオインダストリー協会賞
1997年 日本農芸化学会 農芸化学技術賞
2008年 第18回日経地球環境技術賞 大賞 「セルロースからの混合糖同時変換によるエタノール製造技術」
2011年 米国工業微生物学会 2011Fellowship Award
*本アワードは応用微生物分野の業績に対し与えられ、日本人としては初の受賞
(*)▼農林水産省 飼料の需給 〔可消化養分総量(TDN)ベース〕
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokusan/sousyoku_recycle/10/pdf/ref_data27.pdf
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokusan/sousyoku_recycle/10/pdf/ref_data27.pdf
▼経済産業省 日本のエネルギーのいま:抱える課題
http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/energy_policy/energy2014/kadai/
http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/energy_policy/energy2014/kadai/
当社は1990年の設立以来、クリエイター、IT分野のスペシャリスト、医師、弁護士、会計士、建築士、ファッション、研究者、シェフなどのプロフェッショナルに特化したエージェンシーを、次々と立ち上げてまいりました。当社理念である「プロフェッショナルの生涯価値の向上」と「クライアント企業の価値の創造」を実現に向けて、エージェンシー事業を知能の50分野に展開し、「プロフェッショナルによる豊かな社会の実現」に貢献してまいります。
【プロフェッサー・エージェンシーの主なサービス】
■研究者向け
1.共同研究開発企業のリサーチ、コンサルティング
2.知的財産を活用した商品化、プロデュース
3.勉強会の開催や就職・転職・起業に向けたキャリアアップおよび就業支援
4.「Technologist's magazine(テクノロジスト・マガジン)」やWebメディアでの情報
■企業向け
1.共同研究開発に適した研究者や研究機関のリサーチ、コンサルティング
2.高度な専門性を必要とする製品の開発プロデュース
3.教授、准教授をはじめ、修士・博士課程の大学院生やポストドクター、研究職・技術職に従事する人材の採用支援
■「Technologist's magazine (テクノロジストマガジン)」
隔月発行の、研究者のためのヒューマンドキュメント誌。大学の研究室や研究機関などに12,000部発行。
■「Technologist's magazine Web」
研究者や、大学・企業のラボを紹介。研究者向けのセミナー情報や研究発表動画を掲載。