ARを活用した安全な胸腔ドレナージを順天堂大学と共同研究

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  • AR×医療
  • 自社開発
  • New Value Creation

DATA

SCOPE

共同研究

クラウドファンディング実施サポート

胸腔ドレーン挿入法(胸腔ドレナージ)の安全性の向上を目的にAR技術の提供とシステム開発を担当、早期実現に向けクラウドファンディングも実施

順天堂大学医学部呼吸器外科学講座(主任教授:鈴木健司)との AR(拡張現実)を用いた安全な「胸腔ドレーン挿入法(胸腔ドレナージ)」の共同研究において、AR技術の提供とシステム開発を担当。2025年4月以降、医療機器として承認されることをめざしています。なお、この研究に対するシステム構築の早期実現に向け、学校法人順天堂大学クラウドファンディングを実施し、そのサポートも行いました。

■胸腔ドレナージとは
体内に貯留した血液・膿・浸出液・気体などを体外に排出することを「ドレナージ」といい、医療現場において一般的に行われている処置です。腹水に対する腹腔ドレナージや、気胸に対する胸腔ドレナージが代表的なものとしてあげられ、胸腔ドレナージでは、肺と胸壁の間の胸腔に“胸腔ドレーン”と呼ばれるチューブを挿入し、溜まった液体や空気を取り除きます。なお、胸腔ドレーンの挿入事例は、順天堂大学医学部附属順天堂医院だけでも年間1,300例ほどに上ります。

■クラウドファンディング実施の背景
安全にドレナージを行うためには、体腔内の状況をできるだけリアルタイムで認識することが重要です。また、胸腔ドレーン挿入時にしばしば発生する胸腔臓器損傷は重大な合併症を引き起こすことからも、安全な胸腔ドレーン挿入法の開発は不可欠でした。この現状を打破するため、ARを用いて胸部CTの情報をARグラスに反映して“体腔内を透視した状況”を実現し、胸腔ドレーンの安全な挿入をサポートするシステム構築の研究を推進するため、クラウドファンディングを実施しました。

■クラウドファンディングの結果
650万円を目標にクラウドファンディングを開始したところ、わずか5日で目標を達成。第一段階の目標額で達成できるのは体内の「透視」の部分のみ。さらに難しい、狭い体腔にチューブを入れるために先端をリアルタイムで感知するというシステムの開発資金として2,500万円を第二目標として掲げ再びクラウドファンディングを実施。こちらも目標を達成し、最終的に3,205万円の寄付を受けました。
また、本プロジェクトに対して多くの医師や患者の方々から応援メッセージをいただきました。

【AR技術提供・システム開発】
株式会社VR Japan
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