MEMBER STORIES社員インタビュー

ゲーム業界の人事を目指す!
現場に出向いて絆を深める敏腕エージェントの話

今や日本を代表する文化となった、ゲームやアニメ。クールジャパンが目当ての訪日観光客も増え続けています。もちろん、それに伴い、コンテンツ制作の需要も急増。業界は常に人手不足の状態です。

菊池 一成(きくち かずなり)さんが所属する「DG(デジタルコンテンツ・グループ)」は、クールジャパンのなかでも、主にゲーム業界に対してエージェンシー事業を行っています。また最近では、社内に制作スタジオを設立し、プロデュース事業や自社でのゲーム制作も手掛けるようになりました。

菊池さんの職種はエージェント。簡単に言えば、クリーク·アンド·リバー社に登録しているクリエイターと人材を求める企業をつなぐ仕事です。曰く「ゲーム業界の人事」を目指しているのだとか。会社という枠を超えて業界全体を見据える菊池さんに、その仕事観を聞きました。

自社の利益よりも、どうしたらクライアントに
貢献できるかばかりを考えていた

菊池 DGの行動指針は「ゲーム業界、広くはクールジャパンといわれる業界の人事になる」というもの。仕事のベースは全て「人」です。人が課題を解決するし、人がよりよい制作物を完成させる。人にまつわることとは、全て人事。だから、「業界の人事」を目指しています。

「業界の人事」をもう少し具体的に説明します。僕たちが業界のハブになり、各々の会社に必要な人材を紹介する。業界全体の人事として、ゲームやクールジャパンコンテンツの制作に携わるさまざまな分野のクリエイターを適材適所につなげていくイメージです。また、紹介するだけではなく、その会社でキャリアを積んだ人が、次のステージにステップアップしたいといえば、それにも手を貸します。

菊池 2014年に入社し、大手ゲーム会社が最初のクライアントでした。当時の上司に「誰よりもクライアントを好きになって、誰よりもクライアントに詳しくなりなさい」と言われたことが印象的で、愚直に守っていましたね。とにかく、現場に足を運んでいました。

用事がなくても派遣しているクリエイターやクライントの担当者に会いに行って、なんでもいいから話をするんです。クライアントから「もう、うちの人みたいだね」と言われたこともありました(笑)。正直、その頃は会社の利益よりも、どうしたらクライアントに貢献できるかばかりを考えていましたね。

やっぱり、相手の目を見て話すことは大事で、電話やメールとは違うリアクションが得られます。実際に合うことで心を開いてもらったからこそ、助けてもらえたことはたくさんあります。なにより大きかったのは、人脈ができたことですね。

ゲーム業界は、業界内での異動も激しく、その分、横のつながりもあります。クライアントの担当者が「別のゲーム会社にいる知人が困っていることがある。相談に乗ってあげてくれないか」と紹介してくれて、そこから仕事が広がったことも珍しくありません。仕事において、自分の知り合いに誰かを紹介するのはハードルが高いことです。紹介する人間が信頼できる人である必要があるからです。手前味噌ですが、毎日のように足を運び、信頼関係が築けたからこそ紹介してもらえたのだと自負しています。

メールやチャット、電話でのコミュニケーションがあたり前の昨今。だからこそ、直接会って相談に乗る菊池さんは、クライアントの印象に残ったのでしょう。いつしか、訪問時にクライアントから掛けられる言葉は「お疲れ様」になったといいます。「仲間として認められた感じがして嬉しかった」と菊池さんはいいます。

もちろん、相手が忙しいときにはメールなどに留めるなどの配慮も行います。そういった細かい気遣いがクライアントの信頼を勝ち取り、入社して早い段階での社長賞受賞へとつながります。ただし、この社長賞はクライアントからの信頼だけで得たものではないのだとか。そこには、クリエイターとの絆もありました。

一人ひとりのクリエイターに向き合うことが、
大きな仕事へとつながる

菊池 「業界の人事」を目指す私たちにとって、クリエイターの皆さんは大事な財産。お仕事を紹介して終わりではありません。業界で働いている限りは、生涯にわたってお付き合いしていく覚悟です。

すでに、クリーク·アンド·リバー社に登録いただいているクリエイターの人数は8万人。登録いただいているクリエイターには定期的にご連絡を差し上げて、状況を確認したり相談に乗ったりするのですが、多くの場合はメールでのシステマティックな連絡になりがちです。
僕の場合はそれが苦手で、メールを送った後に電話もしています。感覚的な表現ですが、電話はメールよりも温度が高いと感じるんです。実際、リアクションもメールよりもいいです。「実は新しい仕事を探しているから、これから会えませんか」という話になることも珍しくありません。

ひとつ、印象深い出来事があります。クリエイターに電話をしたところ、すでに大手ゲーム会社で働いていたのですが、今後について少し迷っているとのこと。すぐに会いに行くと、「よりリーダー的な業務でキャリアアップをしたい」と打ち明けられました。スキルも高い方だったので、どうにかしたいと思いあらゆる手段を検討しました。他社への派遣も考えたのですが、ちょうど、クライアントとクリエイターのニーズに応えるために社内に制作スタジオが立ち上がったタイミングだったので、その核となるメンバーとして活躍してもらうことにしました。今では一緒に営業活動を行い、請負案件を受注しています。

菊池さんの強みは、クライアントにもクリエイターにも、全力投球でぶつかること。「あまりスマートではない」と笑いますが、ひとつひとつのコミュニケーションがきっかけで大きな仕事につながったときの充実感は、何物にも代えがたいといいます。

結局、仕事は人と人とのつながり。連絡手段が多様化、簡略化した今、新人時代から実行するのは簡単なことではありません。それでも菊池さんがブレずに取り組めたのは、クリーク·アンド·リバー社の統括理念である「人の能力を最大限に引き出し、人と社会の幸せのために貢献する」ことを理解しているからにほかなりません。

菊池 今後は、クライアントの戦略的パートナーになるために、採用計画そのものからサポートするなど、人事業務の代行にも力を入れていきます。他部署との連携を意識して、中途採用イベントの施策、運営なども実施し、また、登録クリエイターに向けた3カ月無料のスクールも開設しました。先ほど話した制作スタジオは、クリエイターがスキルを高める場所としても活用されています。

これらは全て、業界の人事となるために必要なこと。人材の育成により、クリーク·アンド·リバー社の理念をDNAに刻んだクリエイターが増え、彼らが業界を巡回し、さらにスキルアップを重ねる。そんな仕組みを作っているそうです。

菊池さんが業界全体に視点を向け「業界の人事」をより意識するようになったのには、あるきっかけがあります。それは、早い段階でセクションマネージャーに抜擢されたこと。

マネージャーを拝命して
業界全体の発展を考えるようになる

菊池 セクションマネージャーを拝命したのは4年目の半ばでした。現在は7名のメンバーを束ねています。これまでは、クライアントだけを見て、課題の解決や必要な人材を考えていましたが、今はもう少し視座を高くし、業界にどういった課題があって、それを解決するための施策はなんなのかを考えるようになりました。

「人の能力を最大限に引き出し、人と社会の幸せのために貢献する」、そして、「クリエイターの生涯価値の向上」。この二つは「業界の人事」を目指す上で、ブレてはいけない理念です。私たちが「業界の人事」になれれば、ゲーム業界全体が変わると思っています。

エージェンシー事業と言えば、クライアントが求める人材とクリエイターを結びつける仕事と思いがち。しかし、クリーク·アンド·リバー社では、それだけに留まらず、「クリエイターの生涯価値の向上」を実現するために、自社で教育体制を整えたり、開発スタジオを設置したりしています。自社の利益を追い求めるのは当然ですが、それ以上にクライアントの役に立つことやクリエイターが働きやすい環境、そして、業界全体の発展にまで視野を広げています。

クリーク·アンド·リバー社のエージェンシー事業で営業を行うということは、クライアントの要望をただ聞いたり、登録したクリエイターを紹介したりするだけではありません。より、大きな志で仕事ができるのです。

菊池 就活時にはメーカーや商社などの業界を多く志望しました。ただ、元々、映画やテレビ、ゲームが大好きで、自分が好きなことは諦めきれませんでした。結果、映像やゲーム業界に多くのクライアントを持つ、クリエイティブ分野に強いクリーク·アンド·リバー社を選びました。就職活動では、自分を貫いたほうがいいと思います。

菊池さんはエージェントになった当初、「仕事が決まらないクリエイターの求めに応じて、企業を紹介することが仕事だと思っていた」と語ります。しかし実際は、企業から優秀なクリエイターを求める声のほうが圧倒的に多いといいます。ゲームやクールジャパンに関わる業界は、圧倒的な人手不足なのです。

今後、さらなる成長が見込める業界。その業界自体を支えるのがクリーク·アンド·リバー社です。しかも、その関わり方は、エージェンシー事業だけでなく、自社の制作スタジオでのプロデュース事業や自社制作など多岐に渡ります。大きな志で仕事をしたい人は、ぜひクリーク·アンド·リバー社の説明会へ。

クリエイティブ業界にどういった関わり方をしているのか、また、どういった理念を持っているのか、聞いてみてください。

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